LANDING PAGE
LP制作BtoBのLP事例をCTAで比較|資料請求・相談・試用から商談につなぐ設計
株式会社Sunday Park / 実務ガイド
BtoBのLPは、資料を読む人、個別に相談したい人、実際に試したい人で、必要な情報とCTAが変わります。公開中のBtoBページを実画面で見比べたうえで、フォーム送信から営業の初回対応までつながる設計を解説します。
CONTENTS / この記事で分かること
公開BtoBページを、次にできる行動から見比べる
確認日:2026年10月4日。以下は各社の公開ページの観察です。広告専用LPに限定せず、SaaSのサービス入口・無形制作サービス・産業設備ソリューションのページを含みます。流入元やCVRは確認できないため、画面から成果の良し悪しは判定していません。「検討段階」は、表示されているCTAから読み取った編集上の分類です。
| 読者の状況(解釈) | 公開例 | 画面・遷移の観察 | 自社設計へ使える着眼点 |
|---|---|---|---|
| 情報を集めて社内で説明したい | SEデザイン/LP制作サービス | 資料確認と相談を並べる。資料は専用フォームへ | 資料を読む行動と、担当者に話す行動を分ける。サービスの無形性を資料で補う |
| 自社の業務で触って確かめたい | kintone | アプリ作成体験と無料お試しを分け、試用ページで30日間・自動有償移行なしを説明 | すぐ触る入口と、チームで継続試用する入口を分ける |
| 設備・生産条件をすり合わせたい | Formlabs/Factory Solutions | 製造目標を聞く問い合わせCTA。確認時のリンク先は正規販売代理店の案内 | 一律の申込みより先に、用途と導入条件を相談する。問い合わせ先への経路も設計する |
資料請求:何が読めるかと、相談との違いを見せる

観察:冒頭でBtoB向けの対象を示し、サービス資料と相談の2つの行動を置いています。資料ページは、資料の表紙・内容の一部と入力フォームを同じ画面に並べています。フォームでは氏名、会社メール、会社名、部署名、電話番号、認知経路等が必須で、フリーアドレス不可の説明も確認できました。
設計への応用:読者が「まず資料を見たい」のか「自社の条件を話したい」のかを区別します。ただし、資料請求だから必ず入力が軽いとは限りません。この例の項目をそのまま写すのではなく、初回対応に何を使うかを自社で決めます。公開情報からフォーム完了率・リード品質・実際の追客方法までは分かりません。
試用:試せる範囲と、試用後の条件を先に説明する

観察:サービス入口にはアプリ作成体験があり、別に30日間の無料試用へ進む導線があります。試用の申込画面は、自動で有償利用へ移らないことを説明した後、最初の入力として会社名を求めています。後続ステップへ情報を入力していないため、全体の必須項目数は確認していません。

設計への応用:試用を選ぶなら、期間・使える内容・終了後の状態をCTA付近で伝えます。営業側では「登録数」だけでなく、試用中に何ができれば導入判断できるかを決めます。これは当記事の提案であり、kintone社内の営業運用を示すものではありません。
相談:設備や業務の条件を、話し始められる形にする

観察:冒頭で製造目標を聞く方針を示し、その下でプリンタ群の構築、材料、運用自動化などの相談範囲を説明しています。CTAの表示は問い合わせですが、確認時のリンク先は正規販売代理店案内でした。ボタン名だけを見て、すぐ営業面談が予約されると解釈しないことが大切です。
設計への応用:設備導入のように条件依存が大きい商材は、用途、対象物、必要量、導入時期を話せる入口を用意します。何を持参すると相談が進むかを示し、販売店へつなぐ場合は経路も説明します。公開ページの記述は供給能力や導入効果を当記事が検証したことを意味しません。
問い合わせ・有効リード・商談を同じ件数として扱わない
| 段階 | 定義の例 | 確認する担当 |
|---|---|---|
| 問い合わせ | フォームで連絡を受け付けた | Web担当と窓口 |
| 有効リード | 対応対象の企業・課題で連絡可能 | 営業担当 |
| 商談 | 具体的な要件を確認する場が成立 | 営業担当 |
| 案件化 | 実際の検討条件が整理された | 営業責任者 |
| 受注 | 自社のルールで契約が成立 | 営業・管理部門 |
有効リードや商談の定義は企業により異なります。「対象業種である」「必要な対応地域に入る」「相談内容がサービスと一致する」など、業務に必要な条件で定義します。担当者の感覚だけで毎月変えず、対象外とする理由を共通の選択肢で記録すると、LPへ戻せる情報になります。
集計では、同じ企業から複数人が連絡する、同じ人が資料を何度も取る、数か月後に商談になる、といった動きも考慮します。問い合わせの月と受注の月を単純に割り合わせると、同じ集団の成果率にならない場合があります。期間と対象の追い方を決め、短期のフォーム成果と後日の営業成果を分けて見ます。
担当者・現場・決裁者の疑問を、一枚のLPでどう分けるか
最初に来る人の疑問を優先し、その人が社内へ持ち帰る情報を補います。すべての部署へ同じ分量で話すと、どの読者にも焦点が合わないページになりがちです。主な読者を決めたうえで、判断に必要な補足資料への導線を用意します。
| 見る人の立場 | 主な疑問の例 | 用意する情報 |
|---|---|---|
| 情報収集の担当者 | 何ができ、自社に合うか | 対象、用途、サービス範囲 |
| 実際に使う現場 | 仕事がどう変わるか | 操作、導入工程、役割分担 |
| 管理・情報システム部門 | 既存の仕組みと両立するか | 対応環境、権限、確認用資料 |
| 決裁者 | 費用と導入する理由は何か | 料金条件、必要体制、比較の軸 |
セキュリティや連携の情報は、曖昧な「万全」「何でも対応」ではなく、確認できる範囲を記載します。詳細を一般公開できない場合は、確認資料の提供方法を案内します。公開できない情報があることと、質問への窓口がないことは別です。問い合わせ前にどこまで確認できるかを伝えましょう。
構成は、対象と対応範囲から、導入の具体像へ進める
架空の備品管理サービスなら、冒頭で「拠点ごとの備品情報を整理したい企業向けに、管理業務の見直しを支援する」と範囲を示します。続いて、現状の課題、提供する作業、導入に必要な準備、費用が変わる条件、相談後の流れを説明します。実在する提供内容ではないため、そのまま自社サービスの文言にしないでください。
機能の説明は、利用場面とセットにします。「一覧管理機能」とだけ書くより、どの情報を誰が更新し、どの場面で確認できるかが分かる方が、社内で話を進めやすくなります。導入後に発注側へ残る作業や、対応しないことも明示すると、期待の違いを減らす材料になります。
実績を掲載できる場合は、企業名と数値を並べるだけでなく、導入条件、課題、担当範囲を示します。数字がない段階では、架空の成功事例を作らず、サービスの手順、成果物の見本、対象条件など、確認できる情報で説明します。事例がないことを過大な保証で埋めないでください。
情報の順番を具体的な画面へ落とす際は、LPの構成とワイヤーフレームを使い、比較材料と行動の位置を決めます。
フォーム項目は、最初の対応に使うかで決める
フォームは短いほど必ずよいとは限りませんが、使い道のない項目を必須にする理由もありません。各項目について「この情報がなければ初回対応できないか」「商談時に聞けるか」「答えられない人にも選択肢があるか」を確認します。入力後の営業対応まで含めて取捨選択してください。
| 項目の例 | 使う目的 | 設計時の検討 |
|---|---|---|
| 会社名・連絡先 | 相談先の識別と返信 | 必要な最小限を定める |
| 相談したい課題 | 担当者への振り分け | 選択肢と自由記述を組み合わせる |
| 利用規模・拠点数 | 対応範囲と要件の確認 | 正確な数字が未定でも答えられるか |
| 予算・導入時期 | 検討状況の理解 | 未定の選択肢や任意を検討 |
| 電話番号 | 電話による確認が必要な場合 | 利用目的と必須の必要性を説明 |
LPの約束を、営業の初回対応までつなげる
LPで「資料を送ります」と約束したなら、資料が届く方法とタイミングを実際の運用で確認します。「対応可否を相談できます」と案内するなら、その判断に必要な情報を担当者へ渡します。フォームの受信先だけ決めて、誰も対応しない時間帯や担当不在時を残さないようにしましょう。
問い合わせの情報を営業へ渡すときは、どのページ・どのCTAから来たか、何を期待して申し込んだかが分かると会話を始めやすくなります。ただし、計測へ氏名や自由記述を送る必要はありません。Web解析と顧客管理の目的を分け、社内の取扱ルールに沿って必要な情報だけを連携します。
営業からは、対象外の理由、事前説明が足りなかった点、よく聞かれる条件をWeb担当へ返します。「質が悪い」で終えず、「個人向けの依頼が多い」「対応地域を誤解していた」のように具体化すると、LPのどこを直すかが見えます。相手の属性を雑に評価するのではなく、サービスとの適合条件を整理します。
LPだけでなくサイト全体の相談導線を見直す場合は、有効な問い合わせを増やす診断で説明とフォーム、初回対応をつなげます。
問い合わせ数と商談の質を、同じ期間だけで急いで判定しない
Web上では、到達、CTA、入力開始、送信完了を確認し、営業側では有効・商談・受注の進み方を見ます。Google アナリティクスの推奨イベントにはリード獲得を表すイベントなどがありますが、イベント名を付けるだけで商談の質が分かるわけではありません。社内で合意した定義と、営業の記録が必要です。
架空の状況として、フォーム項目を減らした後に問い合わせが増えた一方、条件確認の往復が増えたとします。このときは、項目をすべて戻すのではなく、LPの対象説明を足す、必須にする項目を一つ見直すなど、原因に合わせて改善します。件数の増減と対応負担を別々に記録することが役立ちます。
BtoBでは最終成果まで時間がかかる場合があるため、直近の問い合わせをすぐ未商談と決めつけないようにします。どれだけ待って評価するかを営業の実態から決めます。少数件の商談で、特定のコピーが受注を何倍にしたと断定せず、案件の進み方と条件を合わせて確認してください。
制作前に、営業とWebの両方で確認する
制作前の打ち合わせでは、読者、対応対象、有効リードの条件、主なCTA、フォーム項目、返信の流れ、計測、改善担当を一つの紙にまとめます。LPに何を書くかと、受信後に何をするかを別々に決めないことが重要です。社内で意見が割れたら、今回の入口と最終目的へ戻ります。
公開前は、制作に関わっていない人に、対応範囲を説明できるか、資料と相談の違いが分かるか、必要な条件を見つけられるかを確認してもらいます。実際の送信と受信も試し、営業側にどの情報が届くかを点検します。操作の迷いと、内容の不足を分けて修正しましょう。
BtoBのLPは、社内で説明しやすい情報と、無理なく始められる相談の導線をつくることが出発点です。制作の相談はSunday Parkのサービス案内をご覧ください。BtoB案件の対応範囲や、営業データを使う改善の体制は個別にご確認ください。
WORK & INSIGHT
文章と画面のつながりを、実物で確かめる。
以下は購入LPではなく、Sunday Parkが制作した記事LPの事例です。見出し、画像と説明の組み合わせ、次のページへ送る導線を観察する参考として掲載します。
株式会社ユーグレナ様
CONC リンクルインジェクション
広告運用と、記事LP・モデル撮影・動画制作を支援。制作物をまとめて確認できる支援事例です。
- 担当範囲
- 広告運用・記事LP制作・広告動画用のモデル撮影・動画クリエイティブ制作
記事を別画面で読む ↗
株式会社MEJ様
C COFFEE EQUOL & ISOFLAVONES
「エクオールラテ」という訴求コンセプトを設計。広告運用、記事LP、撮影、動画制作まで支援しました。
- 担当範囲
- 訴求コンセプト設計・広告運用・記事LP制作・広告動画用のモデル撮影・動画クリエイティブ制作
記事を別画面で読む ↗
- 見出しだけを追い、説明の順番が伝わるか確かめる。
- 写真・動画の前後で、何を説明しているかを読み比べる。
- 購入LPの制作では、価格・条件・申込導線を別途設計する。
掲載している商品説明・価格・キャンペーンは制作時点の内容です。掲載制作物だけから、配信成果や個別案件の費用を判断することはできません。
実例の読み方を、自社のLP・フォーム・営業へ移す
資料・試用・相談の違いを踏まえた、架空のBtoBサービスの完成例です。上の3社の実運用や当社のBtoB制作実績を示すものではありません。
| 項目 | 設計内容 |
|---|---|
| 商材・対象 | 架空の設備保全SaaS。複数拠点を管理する工場の保全責任者。現場入力のしやすさと管理者の一覧性を検討中 |
| 主CTA/補助CTA | 主:自社の保全業務に合うか相談する。補助:導入検討チェックリストを読む。試用は業務条件を確認してから案内 |
| 冒頭に置く情報 | 対象業務、記録から点検予定を管理する流れ、対応する端末、導入時に社内で必要な担当者。未確認の削減率は載せない |
| 相談フォーム | 会社名、氏名、仕事用メール、相談したい業務、導入希望時期。電話は任意。設備台数は「不明」を選択可能にする |
| 資料フォーム | 会社名と仕事用メール。資料送付に不要な予算・設備詳細は聞かない。相談フォームとは別に計測 |
| 送信直後 | 受領通知に相談内容の控えと初回返信の目安を表示。ここで架空例として翌営業日中を設定し、実運用では対応可能な期限に置換 |
| 項目 | 決めた内容 |
|---|---|
| 受付 | 相談フォーム/資料フォームを別値で記録。広告IDやLP版を連携。氏名等を分析用のURLへ入れない |
| 初回対応者 | 営業担当A。翌営業日中にメール。資料だけの人へ面談を確約した扱いにしない |
| 引き継ぐ事実 | 相談業務=点検記録、複数拠点=あり、導入時期=3か月以内、台数=不明(架空) |
| 初回に確認すること | 現在の記録方法、関係部署、試用で検証したい操作。未回答を推測で埋めない |
| 有効リードの判定 | 法人の設備保全用途か、提供範囲に合うかを確認。件数だけで営業優先度を決めない |
| 商談/除外の記録 | 商談=要件と次回検証が合意。対象外=用途違い等の理由を選ぶ。資料送付だけを商談に数えない |
この例の判断:準備なしの試用では使い方が伝わりにくいと仮定し、主CTAを相談、補助CTAを資料にしました。操作だけですぐ価値が分かる商材なら、kintoneのような試せる入口を検討できます。CTAの数を増やすことではなく、読者の次の一歩と受け取る側の仕事が一致していることが重要です。
参考情報・出典
- SEデザイン|LP制作公開画面・CTAの二分岐。成果や社内追客の根拠ではない/確認:2026-10-04
- SEデザイン|資料請求資料プレビューとフォーム。ブラウザーで入力項目を確認、未送信/確認:2026-10-04
- kintone|サービス入口体験と試用導線の画面観察/確認:2026-10-04
- kintone|試用申込30日、非自動課金、会社名の最初のステップのみ観察/確認:2026-10-04
- Formlabs|Factory Solutions設備ソリューションの画面、CTA・相談範囲の観察/確認:2026-10-04
- W3C WAI:Forms Tutorialフォームのラベル、説明、入力確認、エラーと完了通知の設計/確認:2026-10-04
- Google アナリティクス:推奨イベントリード獲得など目的に応じた推奨イベントの仕様/確認:2026-10-04
- Sunday Park:サービス相談先の公式サービス案内/確認:2026-10-04