WEBSITE DESIGN
HP制作ホームページから問い合わせが来ない原因|集客・導線・信頼情報で診断する
株式会社Sunday Park / 実務ガイド
ホームページから問い合わせが来ないときは、アクセスを増やす前に、どこで機会を失っているかを確認しましょう。見込み客が来ていないのか、必要な情報が足りないのか、フォームで止まっているのかで、打ち手は変わります。この記事では、流入から有効な相談までをつなげて診断し、最初の改善を決める手順を紹介します。
CONTENTS / この記事で分かること
記事の全体像を図で確認する
問い合わせの件数と、事業につながる相談を分ける
「問い合わせを増やす」という目標には、資料請求、見積相談、採用応募、既存顧客のサポート依頼などが混ざりがちです。新規受注を増やしたいなら、集計するのは新規顧客からの相談であり、営業メールや重複送信を同じ成果に含めないようにします。
まず営業担当と、有効な相談の条件を決めます。「対象地域に事業所があり、提供中のサービスを検討している」など、受付時点で分かる条件にすると判断がそろいます。予算や導入時期が未確定でも見込みがある相談を、早い段階で一律に除外しないことも大切です。
確認する数字は、対象ページに入ったセッション数、問い合わせ件数、そのうち有効と判断した件数の三つです。問い合わせ率は「問い合わせ件数÷対象セッション数」、有効相談率は「有効相談件数÷問い合わせ件数」と定義します。セッション単位の率とユーザー単位の率、送信イベント数と重複を除いた受付件数を混ぜると、前後比較が崩れます。
商談化まで時間がかかる場合は、問い合わせが来た月ごとに、その後の判定を追記します。今月の商談数を今月の問い合わせ数で割ると、先月以前の問い合わせが混ざるためです。
最初に、計測と受信の不具合を除外する
サイトの見直しより先に、テスト用の内容でフォームを送ってください。完了画面が表示されること、担当者に通知が届くこと、受付管理に記録されること、自動返信が設定どおり届くことを別々に確認します。通知先の変更漏れや迷惑メールへの振り分けなら、文章やデザインを変えても解決しません。
次に、アクセス解析の成果と実際の受付件数を照合します。GA4では事業上重要な行動をキーイベントに設定できますが、ボタンを押しただけなのか、送信成功まで確認したのかは実装次第です。完了画面の再読み込みで重複する、入力エラーでも発火する、といった状態をテストします。
- 確認対象:新規相談フォームの送信成功
- 除外対象:社内テスト、営業メール、同一相談の重複
- 照合先:フォームの受付記録または営業管理表
- 確認条件:スマートフォンとPC、正常入力と入力エラー
GA4の拡張計測にはフォーム開始・送信のイベントがあります。ただし、利用中のフォームで意図した動作を捉えるかは実機で確かめます。個人を特定できる情報を収集しないよう、入力内容やメールアドレスを解析イベントへ送らない設計にしてください。
WORK & INSIGHT
説明・証拠・相談を、ページでつなぐ。
Sunday Parkの自社サイトでは、サービスの説明と制作事例を別ページで公開しています。自社サイトを検討するときの実例として、提供内容から実物の確認、問い合わせまでのつながりをご覧ください。
- 01提供内容を知る →
デジタルマーケティング、制作、インハウス化の支援範囲を確認する。
- 02実際の制作物を見る →
会社名と担当範囲を確認し、広告動画・記事LP・CMの実物を見る。
- 03自社の課題を相談する →
確認したサービスや事例と、相談したい内容をつなげる。
- サービスページで、任せられる範囲を確かめる。
- 事例ページで、会社名・担当工程・制作物を確かめる。
- 問い合わせ前に残る疑問を洗い出し、必要な説明を足す。
流入不足は、入口と検索意図を分けて調べる
問い合わせが少ない原因を、サイト全体のアクセス数だけで判断しないようにします。採用記事が読まれていても、営業の相談を増やす入口にはなっていないかもしれません。会社名を知る人、課題から調べる人、既存顧客では、期待する情報が異なります。
検索からの流入は、Search Consoleの検索パフォーマンスで、検索語句と表示ページ、表示回数、クリック数を組み合わせて確認します。検索結果に出る機会が少ないのか、出ているがクリックされないのかを分けるためです。会社名を含む検索と、それ以外の検索も分けて見ます。
たとえば、設備点検を依頼してほしい会社に「点検表の無料ひな形」を探す人が多く来ていたら、その記事の閲覧数をサービスページと同列には扱いません。記事から依頼可能な点検の種類や相談条件を案内できるかを見直します。検索語句とサービスの対象が一致しているのに重要ページが見つからない場合は、インデックスや内部リンクなどの技術確認へ進みます。
紹介、展示会、広告、SNSから来る人には、リンク先の選び方も重要です。具体的なサービスを紹介したメールからトップページへ送るより、対応範囲が載ったページへ案内するほうが、確認すべき情報を探しやすくなります。
検索からの流入が少ない場合は、ホームページのSEO点検で検索に出ない原因と公開後に育てる課題を分けて確認します。
ページ別に、問い合わせ前の疑問を埋める
アクセスがあるのに相談されない場合は、初めて見る人が判断に使える情報を点検します。「高品質」「柔軟に対応」といった説明だけでは、自社の条件に合うかを確かめられません。営業で繰り返し聞かれる質問を、該当するページへ移すのが出発点です。
| 確認するページ | 読者の疑問 | 不足していた場合の修正 |
|---|---|---|
| サービス | 何をどこまで頼めるか | 対象、作業範囲、対象外、対応地域を明記 |
| 事例・実績 | 自社に近い相談を任せられるか | 課題、条件、担当範囲、実施内容を掲載 |
| 料金・費用 | 予算内か、何で金額が変わるか | 算定要素、含む作業、別途費用を説明 |
| 会社情報 | 継続して連絡が取れる相手か | 運営主体、所在地、窓口、事業内容を確認 |
| 問い合わせ | 送った後に何が起こるか | 相談できる内容、返答の流れ、準備物を案内 |
価格を一律に出せない場合も、見積もりに必要な情報や費用が変わる条件は説明できます。実績が少なければ、仕事の進め方、検査方法、担当者の経験の範囲を具体化します。説明用の想定例を載せる場合は、実在する顧客の事例と誤認されない表示が必要です。
実績を追加するときは、顧客名、写真、数値の掲載許可を確認します。数値だけを切り出さず、対象期間と実施範囲も添えて、読者が自社への当てはまりを判断できる状態にします。
サービス理解からフォームまでの道筋を短くする
すべての画面に大きな問い合わせボタンを置いても、何を相談してよいか分からなければ行動は進みません。サービスを説明した直後、費用の条件を確認した直後など、疑問が解けた場所に次の行動を置きます。
CTAの文言は「お問い合わせ」だけでなく、「対応できる点検内容を相談する」「条件を伝えて見積もりを依頼する」のように、送る目的に合わせます。実際には有料の相談を「無料相談」と書いたり、受付体制で守れない返答時間を約束したりしないようにしてください。
検討が浅い人には、作業範囲や事例へのリンクも役立ちます。ただし、同じ強さで資料請求、電話、予約、採用応募を並べると目的がぼやけます。そのページで最も自然な行動を主にし、補助的な情報は近くの本文リンクで案内します。
点検では、トップからの経路だけでなく、検索からサービス詳細へ直接入った経路もたどります。会社情報を見て戻れるか、事例から関連サービスへ戻れるか、スマートフォンのメニューを閉じてフォームへ進めるかまで確認すると、行き止まりを発見できます。
診断例を、画面のどこへ直すか
上の設備点検会社を想定した編集用ワイヤーフレームです。①〜④は確認する順番を示します。
法人施設の設備点検
東京都・神奈川県の事業所に対応。依頼したい設備と所在地をお知らせください。
対応する設備・作業内容・報告書の範囲を列挙。対象外の設備や工事も同じ場所に記載します。
対象が近い点検事例 → 条件・実施範囲・担当工程を読む
所在地・設備の種類・困っていることを送信。受付後の確認手順をここで案内します。
点検内容と対応可否を相談する説明ページを追加・整理するなら、問い合わせまでつなぐサイト構成でサービス理解から比較、相談へ進む道筋を設計します。
フォームは項目数だけでなく、答えやすさを見る
入力項目を減らす際は、初回対応に必要な項目と、打ち合わせで聞ける項目を分けます。詳しい仕様が未定の読者に、必須の予算や納期を選ばせるなら、「未定・相談したい」を用意する方法があります。会社名や連絡先のように必要な項目まで削ると、受付後の確認が増えることもあります。
W3C WAIは、入力欄の目的を伝えるラベルとフォーム部品を関連付ける方法を説明しています。入力前の薄い文字だけに頼らず、入力中も何を書く欄か分かる設計にします。必須か任意か、何を直すと送れるかも、色だけに依存せず言葉で伝えます。
- スマートフォンでキーボードを出しても、入力欄と送信ボタンが使えるか
- メールアドレスの入力誤りを、該当欄の近くで説明できるか
- エラーの後も、正しく入力した内容を保持できるか
- 連打や通信失敗時に、受付されたか判断できるか
- 電話番号を必須にする理由が、初回対応の方法と一致するか
入力テストは制作者以外にも依頼し、操作を助けずに見ます。止まった場所と本人の言葉を記録すれば、単なる好みの修正から離れて検討できます。
記入例:観察から「最初の一件」を決める
以下は架空の法人向け設備点検会社の診断記録です。件数は手順を示すための仮定で、平均値や改善実績ではありません。対象は設備点検ページから始まった1,000セッション。重複・営業連絡・社内テストを除いた新規相談は10件、そのうち対象地域・対象サービスに合う相談は4件です。
| 診断欄 | 記入済みの内容 |
|---|---|
| 観察した事実 | 受付10件の内訳は有効4件、対象外地域5件、対象外作業1件。サービスページとフォームに対応地域がない。PC・スマホで正常送信、受付記録、通知の到達は確認できた |
| まだ分からないこと | 地域を読まずに送ったのか、そもそも情報を見つけられなかったのか。10件だけで全利用者の行動を断定しない |
| 原因の仮説 | 依頼できる地域を判断できないまま送信している。フォーム障害より、依頼条件の不足を先に検証する |
| 変更内容 | サービス冒頭に対応地域・対象外作業を追記。相談CTAの直前にも要約。フォームの施設所在地は都道府県の選択式にし、対象外地域では対応条件を案内する。地域外の例外相談を完全遮断するかは営業が決める |
| 変更前の確認 | 初見の確認者に「神奈川県の点検を依頼できるか」を調べてもらい、答えと使った箇所を記録。情報の発見を観察するテストで、CVRの検証とは区別する |
| 変更後の確認 | 同じ課題を別の初見確認者で実施。正しい対象地域に到達するか、フォームを正常送信できるかを確認。受付記録で有効・地域外・作業対象外の件数を同じ定義で追う |
| 担当と判定日 | 営業担当が地域・有効条件を確定、Web担当が改修・受信テスト。公開時に日付を記録し、28日後に一次レビュー。件数が少なければ結論は保留して定性観察を続ける |
問い合わせ率は10÷1,000=1%、有効相談率は4÷10=40%です。将来、同じ1,000セッションで8件・有効4件になったとしても、0.8%と50%という率だけで成功にはしません。有効相談が維持できたか、対象外対応の手間が減ったか、入口の構成が変わったかを合わせて評価します。
逆に、テスト送信が記録されなければ先に不具合を直します。流入自体がほぼなければ検索・紹介・広告の入口を調べます。「問い合わせが少ない」という結果だけで、全員に同じ改修を選ばないことが重要です。
そのまま使える改善依頼の空欄
下の項目を一件分だけ埋めれば、制作担当へ渡せる改善依頼になります。個人名やメール本文はここへ転記せず、集計値と再現手順を使ってください。
| 項目 | 自社の記入欄 |
|---|---|
| 対象URL・増やしたい相談 | [ ] |
| 観測期間・集計対象・除外条件 | [ ] |
| 観察した事実と根拠 | [受付集計/操作再現/利用者の言葉 ] |
| 原因の仮説・他の説明 | [ ] |
| 今回の変更を一文で | [ ] |
| 動作テスト・受付照合の方法 | [ ] |
| 比較指標・同時変更・判定日 | [ ] |
| 営業責任者/Web責任者/公開日 | [ ] |
複数の変更が必要ならすべてを記録し、一つの変更だけの成果と説明しないようにします。前後の広告量、営業日数、季節、返答体制も残します。問い合わせが数件の状態なら、率の細かい差から勝敗を付けるより、送信障害と明らかな情報不足を確実に解消しましょう。
商談につながる相談を増やしたい場合は、BtoBのLPと営業への引き継ぎも確認し、フォームの約束と初回対応をそろえます。
公開後は、有効な相談と次の課題を確かめる
改善後は、同じ定義で数値を集め、変更前と比べられる期間を設けます。営業日数、繁忙期、広告の増減、サービスの変更がある場合は、その条件も記録します。問い合わせ後の返答遅れや連絡漏れがあれば、サイト以外の受付体制も改善対象です。
流入が足りないなら検索・紹介・広告などの入口を、読まれても相談されないなら情報と導線を、送信に失敗するなら実装を優先します。複数サービスの整理や更新基盤まで支障がある場合は、部分改修で解消できるかを確認してから、サイト全体の再設計を検討します。
相談前に用意したいのは、対象URL、増やしたい問い合わせの種類、現在の受付状況、困っている操作です。数字がそろっていない場合は、未計測の項目をそのまま伝えて構いません。制作に関する相談窓口は、Sunday Parkのサービス一覧から確認できます。依頼したい範囲と、現状の管理・更新体制を添えてご相談ください。
診断の結果、ページの構成やサービス説明から直す必要がある場合は、改善依頼シートを添えて制作範囲を相談できます。
記入用ファイル
記入例と空欄ファイルをダウンロードして、自社用に書き換えてください。HTMLはブラウザー等、CSVは表計算ソフトで使えます。
参考情報・出典
- Google アナリティクス:キーイベントの定義ビジネス上重要な行動を測定するイベントをキーイベントに設定できること。クリック・送信成功・有効相談を同一視する根拠にはしない。/確認:2026-10-04
- Google アナリティクス:拡張計測機能イベントform_startとform_submitの定義、および拡張計測で個人を特定できる情報を収集しない必要性。/確認:2026-10-04
- Search Console:検索パフォーマンス レポート表示回数・クリック数などの指標と、クエリ・ページ・デバイス等による集計が確認できること。/確認:2026-10-04
- W3C WAI:Labeling Controlsフォーム部品の目的を説明するラベルと、その部品を関連付ける必要性。/確認:2026-10-04
- Sunday Park:サービス一覧マーケティング・クリエイティブ制作支援の案内と相談導線。HP制作の専用プラン・料金・実績の根拠には使用しない。/確認:2026-10-04