WEBSITE DESIGN
Webサイト制作ホームページリニューアルの進め方|全面改修か部分改善かを判断する
株式会社Sunday Park / 実務ガイド
ホームページが古く見えるからといって、すべて作り直す必要があるとは限りません。問い合わせにつながっているページや、社内で使い慣れた更新機能は資産です。まず事業上の問題を特定し、部分改善と全面改修を比べたうえで、既存の価値を残す計画を立てましょう。
CONTENTS / この記事で分かること
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全面改修か部分改善かは、問題の広がりで決める
リニューアルの目的を「新しくする」だけで終えると、公開後に良くなったかを評価できません。問い合わせが少ない、情報更新に時間がかかる、事業の説明が現状と違う、スマートフォンで使いにくいなど、具体的な問題へ分解します。
| 起きている問題 | まず検討する範囲 | 全面改修を考える条件 |
|---|---|---|
| 特定LPから問い合わせが来ない | 該当ページ・フォーム・計測の改善 | サイト全体の説明や導線に共通の問題がある |
| 写真や文章が古い | コンテンツの更新 | 情報設計が現在の事業と合わない |
| 更新作業が難しい | 更新手順・権限・一部CMSの改善 | 基盤が要件を満たさず、維持も難しい |
| スマホで操作しにくい | 共通UIと重要ページの修正 | 画面設計・実装を広範囲に変更する必要がある |
| 複数サイトが分散している | 目的と利用状況の整理 | 運営・情報・ブランドの統合が必要 |
全面改修の方が一度にそろえやすい場合もありますが、費用、移行リスク、社内確認の負担が増えます。部分改善で成果を確かめてから次の範囲へ進む方法も候補に入れましょう。
判断例:8URLの会社サイトなら、どこまで変えるか
架空の設備保守会社を例にします。会社情報と問い合わせは正確で、既存CMSも更新できます。一方、二つのサービスページに対応地域がなく、似た説明が重複しています。まずサービス2ページと関連するナビゲーション、フォームを部分改善し、ドメインとCMSは維持する方針にします。
同じ8URLでも、事業分類が変わり、CMSが必要な権限管理を満たせず、全ページの情報の持ち方も変わる場合は、情報設計と基盤を含む全面改修が候補です。「公開して何年たったか」は点検のきっかけにはなっても、それだけで全面改修の理由にはしません。
| 計画条件 | 部分改善の例 | 全面改修の例 |
|---|---|---|
| 対象 | サービス2URL、共通ナビ、フォーム1本 | 8URL・7画面型、CMS1種類、フォーム1本 |
| 維持するもの | ドメイン、CMS、会社情報、素材 | ドメイン、許諾済み素材、有用な本文 |
| 制作期間の配分 | 1週:診断・原稿/2週:改修/3週:検品・公開 | 1〜2週:棚卸しと設計/3〜4週:原稿・デザイン/5〜6週:実装・移行/7〜8週:検品・公開 |
| 発注側の体制 | 窓口1名+営業確認者。週2時間、確認2営業日 | 窓口1名+部署確認者2名+決裁者。窓口週3時間、確認2営業日 |
| 日程を延ばす条件 | 対象ページの原稿や料金条件が未承認 | CMS調査、撮影、外部連携、移行元データ不足 |
期間は上記条件での説明用計画で、特定会社の納期ではありません。見積もりは同じ対象URLと検品項目で依頼します。たとえば税込100万円を社内の初期上限に置くなら、設計・原稿25万円、実装45万円、移行・検品15万円、未確定分の予備15万円と枠を分ける方法があります。これは市場価格ではなく予算配分例です。月額保守・サーバー・有料機能は別枠で、初期費用だけで判断しないようにします。
今回変えるものを、線で区切る
残す
ドメイン/動いているCMS/正確な会社情報/許諾済み写真
既存の良い資産まで移し替える理由はないか
変える
重複したサービス説明/対応地域の不足/フォームへの案内
読者が依頼可否を判断できるかで検品する
WORK & INSIGHT
説明・証拠・相談を、ページでつなぐ。
Sunday Parkの自社サイトでは、サービスの説明と制作事例を別ページで公開しています。自社サイトを検討するときの実例として、提供内容から実物の確認、問い合わせまでのつながりをご覧ください。
- 01提供内容を知る →
デジタルマーケティング、制作、インハウス化の支援範囲を確認する。
- 02実際の制作物を見る →
会社名と担当範囲を確認し、広告動画・記事LP・CMの実物を見る。
- 03自社の課題を相談する →
確認したサービスや事例と、相談したい内容をつなげる。
- サービスページで、任せられる範囲を確かめる。
- 事例ページで、会社名・担当工程・制作物を確かめる。
- 問い合わせ前に残る疑問を洗い出し、必要な説明を足す。
最初に、現在のページと運用を棚卸しする
デザイン案を作る前に、公開中のURL、検索流入、問い合わせ、営業で使うページ、他サイトから参照されるページを一覧にします。アクセスが少ないから不要とは限りません。契約前の確認に使う情報や、既存顧客が必要とする案内もあります。
各ページには「残す」「内容を更新する」「別ページへ統合を検討する」「終了を検討する」の判断を付け、理由と責任者を記録します。重複しているように見えても、異なる利用者の疑問に答えている場合があります。
- 現行URL、タイトル、担当部署、最終確認日
- 検索・広告・営業資料などの主な入口
- 問い合わせや購入、資料閲覧などの役割
- 文章・画像・動画の権利と元データの保管先
- フォーム、CMS、会員・予約等の機能
- サーバー・ドメイン・解析・広告の管理者
複数の会社が関わっている場合は、アカウントと契約の管理者を先に確認します。公開間際に「必要な設定を触れる人がいない」と分かると、移行日を動かさざるを得なくなります。
要件と成果指標を、制作前に合意する
要件には、読者ができることと、運営担当者ができることの両方を書きます。「実績ページを充実させる」なら、顧客は業種別に探せる、担当者は写真と文章を自分で登録できる、と分解します。
評価指標も目的に合わせます。問い合わせを増やすなら件数に加え有効な相談の割合、更新を楽にするなら公開までの作業時間、採用なら応募後のミスマッチなどを確認します。PVだけでは、事業に役立つ改修か判断できないことがあります。
公開日、必須機能、予算上限、責任者、承認手順を決め、要望の追加は変更履歴に残します。社内意見は一度まとめて制作側へ渡し、途中で合意した内容が戻らないようにします。
現在の情報を整理し直すなら、ホームページの構成設計で読者の疑問からページと回遊を組み直します。
完成例:旧URLごとに、残す・統合・終了を決める
デザインを変えるだけなら、URLを変えない選択を優先できます。変える場合はページとPDFを一覧にし、利用目的が対応する先へ移します。以下は前節の架空サイトの移行一覧です。旧HTML8URLとPDF1点を棚卸しし、重複統合・終了と事例2件の追加により、新HTML8URLとPDF1点へ整理します。ホスト名は変えず、パスだけを整理する計画とします。
| 旧パス | 新パス | 処理 | 理由 | 合格条件 | 責任者 |
|---|---|---|---|---|---|
| / | / | 維持:200 | トップの役割は維持 | 新ナビ・本文・自己参照canonical | Web担当 |
| /service/check.html | /service/inspection/ | 301 → 200 | 設備点検の説明を移す | 1回転送、対象・地域・資料リンクが残る | 営業/Web |
| /service/maintenance.html | /service/inspection/ | 301 → 200 | 重複ページを統合。固有の保守説明も統合先へ移す | 転送先に旧ページ固有の質問への答えがある | 営業/Web |
| /company/ | /company/ | 維持:200 | 社名・所在地確認に使う | 会社情報とリンクが正しい | 管理担当 |
| /contact.html | /contact/ | 301 → 200 | フォーム画面を更新 | 旧URLはフォームへ。送信先・完了・受信を再テスト | 営業/Web |
| /campaign/old/ | なし | 410(または404) | 終了企画で代替コンテンツなし。終了を責任者が承認 | 無関係なトップへ転送せず、案内画面でも正しいHTTP状態 | 営業/Web |
| /pdf/service.pdf | /downloads/service.pdf | 301 → 200 | 営業資料PDFを新しい配置へ | ファイルが開き、営業資料のリンクも更新 | 営業/Web |
| /works/ | /works/ | 維持:200 | 一覧は残して新しい事例2件へリンク | 2件の詳細へ移動できる | 営業/Web |
| /privacy/ | /privacy/ | 維持:200 | 取り扱いの説明を継続 | 実際の受付情報と説明が一致 | 管理担当 |
| 新規(旧URLなし) | /works/case-01/ | 新規:200 | 許諾済み事例を追加 | 一覧・関連サービスと相互に移動できる | 営業/Web |
| 新規(旧URLなし) | /works/case-02/ | 新規:200 | 同じ型で別事例を追加 | 独立した内容と許諾、リンクを確認 | 営業/Web |
一つの統合先へ複数URLを送ることは、旧ページの内容が適切に統合されている場合に検討できます。「一対一」は旧URLごとに行き先を決めるという意味で、すべての新URLを別々に作るという意味ではありません。実装後は、旧URLが直接最終URLへ到達するか、転送ループや余計な中継がないかを確認します。
Googleの移転ガイドは、対応表、恒久転送、新URLへの内部リンク・canonical・サイトマップ更新、公開後の監視を案内しています。通常は301・308等のサーバー側恒久転送を検討し、旧URLの転送を短期間で外さないよう保守範囲へ入れます。無関係なページへの一括転送は避けます。
この例は同一ドメイン内のパス変更なので、Search Consoleのアドレス変更ツールを使う場面ではありません。ドメインを移す計画とは切り分けます。元のフォーム送信先やAPIへ同じ転送規則を機械的に適用せず、フォームは個別に動作確認してください。
URLや公開設定の引き継ぎには、リニューアル時のSEO検品も使い、対応表と公開前後の確認結果を残します。
公開前は、見た目と業務の両方を通して試す
画面がきれいに見えても、問い合わせが届かなければ営業機会を失います。担当者が実際に受信し、返信できるところまでテストします。決済や予約がある場合は、認められたテスト環境・方法を使い、勝手に実取引を発生させないようにします。
| 領域 | 確認項目 | 完了の証拠 |
|---|---|---|
| 表示 | スマホ・PC、文字、画像、横はみ出し | 端末・画面幅ごとの確認記録 |
| フォーム | 必須入力、エラー、完了、担当者受信 | テスト内容と受信確認 |
| 検索 | 公開ページのindex設定、canonical、URL対応 | ページごとの検査結果 |
| 計測 | 問い合わせ・購入等のイベント、重複 | テストイベントと実処理の照合 |
| 運用 | CMS権限、更新、バックアップ、復旧 | 担当者の操作確認 |
| 公開作業 | 切り替え手順、戻し方、連絡先 | 承認済みの作業手順 |
テスト用サイトを検索対象外にする設定と、本番公開時の設定を混同しないことも重要です。公開判定は担当部署が別々に出すのではなく、未解決の問題と公開可否を一つの一覧にまとめます。
公開判定の記入例:未完了なら何を止めるか
公開予定日だけで切り替えず、重要な業務が動く証拠をそろえます。次の記録は上の計画を机上でレビューした記入例です。実サイトで試した結果ではありません。
| 項目 | 記録例 | 判断・担当 |
|---|---|---|
| URL対応 | 旧9件と新規2件は方針承認済み。テスト環境の転送結果は未記入 | Web担当が全旧URLとPDFの状態を記録するまで公開不可 |
| フォーム | 通知先は確定。正常・エラー・再送・スマホの受信確認は未実施 | 営業担当が受付記録を確認するまで公開不可 |
| 公開設定 | 本番noindex解除、canonical、サイトマップ更新を手順に記載 | 公開担当が本番URLで再確認 |
| 戻す条件 | 主要サービスが開かない、フォーム受付が記録されない | 責任者が切り戻し判断。旧環境の復旧手順を用意 |
| 切り戻すときのデータ | 新サイトで受けた相談・更新があれば保存してから戻す | Webと営業が受付データの欠落を確認 |
| 公開後 | 直後・翌営業日に主要動作、1週・4週に検索と受付を確認 | 少数データの率の差だけで成果を断定しない |
自社で使うときは「対象/期待結果/実際の結果/確認環境/確認日時/証拠/担当/未解決/公開可否」の欄を作り、実際の確認後にだけ合格を付けます。
公開直後と、その後の確認を分ける
公開直後は、主要ページの表示、転送、フォーム受信、計測、更新機能を優先します。異常が出たときの連絡先と、元に戻す条件を決めておくと対応が速くなります。
その後は、検索流入や問い合わせを、同じ条件の過去期間と比較します。季節性、広告予算、営業日、キャンペーンの変更も記録します。リニューアル後に数字が動いたからといって、すべてデザインの効果とは限りません。URL変更では検索の再処理に伴う変動もあり得るため、ページ単位の状況を継続して確認します。
Google Search Consoleのインデックスや検索状況と、解析・営業側の成果を合わせて見ます。伸びたページだけでなく、以前は使われていたのに見つけにくくなったページがないかを探してください。
社内で決めるべきことを、先に一枚にする
進め方は、現状の棚卸し、改修範囲の判断、要件の合意、構成・制作、移行準備、テスト、公開、振り返りです。最初の一枚には「何を解決するか」「何を残すか」「誰が承認するか」「公開後に何で評価するか」を書きます。
予算の組み方はホームページ作成の費用で整理しています。広告からの導線やLPを含めて改善したい場合は、Sunday Parkのサービスをご覧ください。必要な範囲から相談できます。
棚卸しを、リニューアルの相談条件へつなぐ
Sunday Parkへ相談する場合も、まず現行URL、残したい内容、問い合わせの課題、更新担当、必要な機能を共有してください。全面改修を前提にせず、既存ページの活用と作り直す範囲を整理します。
Sunday ParkのHP制作は30万円、公開後1か月のアフターサポート付きです。その後の保守運用は希望に応じて月2万円で相談できます。当社サイトのようなリッチなデザインにも対応します。ページ数・機能・修正回数・保守範囲と税区分は、依頼内容をもとに見積書で確認してください。
移行・追加機能などの個別要件がこの金額でどこまで対応できるかは、棚卸し表を使って確認します。URL移行や特殊機能を無条件に含むとは扱いません。
記入用ファイル
記入例と空欄ファイルをダウンロードして、自社用に書き換えてください。HTMLはブラウザー等、CSVは表計算ソフトで使えます。
参考情報・出典
- Google 検索セントラル:サイトを移転する方法URL移行・恒久転送・移行後監視の手順/確認:2026-10-04
- Sunday Park:サービス一覧既存サービスと相談導線/確認:2026-10-04