MODEL & SHOOTING

撮影・クリエイティブ

商品撮影にモデルを起用するには?LP・ブランド写真のカット設計と依頼のコツ

株式会社Sunday Park / 実務ガイド

LPやブランドサイトの商品写真は、人物がきれいに写っているだけでは役割を果たせません。誰が、どんな場面で使い、商品にどんな特徴があるのか。その情報が伝わるように、ページの構成から必要なカットを決めます。この記事では、モデルを起用した商品撮影を、企業の発注担当者の視点で整理します。 商品を持つ場面と使う場面の公開撮影素材も見ながら、撮影指示に落とし込んでいきましょう。

この記事は、商品撮影のカット設計と依頼準備を扱います。撮影会社の作品を網羅的に比較するギャラリーではありません。

CONC リンクルインジェクションの商品画像
株式会社ユーグレナ様CONC リンクルインジェクション
C COFFEE EQUOL & ISOFLAVONESの商品画像
株式会社MEJ様C COFFEE
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CONTENTS / この記事で分かること
記事の全体像を図で確認する
01 / SCENE読む理由と使う場面見出し用の余白+使用場面02 / SCALE容器の大きさを知る手と容器を同じ距離で03 / OPERATION開け方・操作を確かめる操作箇所と表示を近くから01 / SCENE読む理由と使う場面見出し用の余白+使用場面02 / SCALE容器の大きさを知る手と容器を同じ距離で03 / OPERATION開け方・操作を確かめる操作箇所と表示を近くから
架空の美容品を題材に、使用場面・容器と手の比率・操作箇所を撮り分ける概念図です。効能や肌の変化は描いていません。説明用の概念図

モデルを入れる理由を、商品ごとに決める

モデルを起用すると、人と商品を一緒に見せられます。持ったときの大きさ、身に着けた状態、使う手順、生活の中に置いたときの雰囲気。商品の単体写真だけでは伝えにくい情報を補えるのが、モデル撮影の役割です。

ただし、どの商品にも全身のモデル写真が必要なわけではありません。手元だけで使い方が伝わることもありますし、パッケージの文字や素材を見せたい場面では、人物のいない商品写真を組み合わせるほうが分かりやすい場合もあります。

モデルを使う目的と、必要な見せ方
伝えたいことカットの考え方確認する点
大きさ・装着感手に持つ、肩に掛ける、着用する商品が隠れず、遠近感で大きさを誤認させないか
操作・使用方法操作の前後が分かる手元や動作実際の使い方と同じ手順になっているか
使う場面生活空間、外出、仕事などの具体的な場面商品と場面の関係が伝わるか
ブランドの印象表情、衣装、背景、光をそろえたビジュアル他のページや広告と印象がつながるか

依頼時には「モデル写真が欲しい」から一歩進めて、「この写真を見た人に何が分かってほしいか」を一文にします。その一文が、構図やモデル選びの基準になります。

LPの掲載位置から、必要なカットを逆算する

撮影前にLPのワイヤーフレーム、またはページの見出し一覧を用意し、写真を置く場所を決めます。デザインが未確定でも、ページの役割が分かれば撮影の優先順位を付けられます。

LPの役割に対応させる写真の設計
掲載場所写真で補う情報撮影前に決めること
ファーストビュー商品と、得られる生活イメージ商品と人物の比重、視線、コピーを置く方向
特徴の説明大きさ、形、素材、具体的な使い方説明文と対応する寄り・引き、商品が見える角度
使用シーンどの場面で使えるか場所、衣装、小物、動作、背景の情報量
不安を減らす説明持ち運び、収納、操作などの確認材料読み手が疑問に思う箇所を見せるカット
ブランド紹介商品群に共通する印象色、光、人物の雰囲気、写真全体の統一

撮影では複数の候補を用意しても、同じ印象の写真だけで埋めないようにします。メインビジュアルは魅力を伝える役割、説明写真は判断に必要な情報を伝える役割、というように使い分けると、選定の基準も明確です。

モデルが写る写真を、実在する購入者の写真や利用者の声として扱うことは避けます。特に体験談の近くに置く場合は、その人が体験者であると誤認される見せ方になっていないか、文章と配置を一緒に確認します。

01 / PAGE / SHOT MAP考え方を図で整理

LP上の役割と、撮る画を対応させる

01

メインビジュアル

人物・商品とコピー用の余白

第一印象と使用場面
02

特徴の説明

使い方やサイズが分かる構図

商品理解
03

細部の紹介

手元の寄り・容器・表示

比較する判断材料
04

使用イメージ

場面に合った衣装と生活空間

自分が使う姿を想像する
同じ人物の写真でも、ページ上で解く疑問ごとに構図を設計します。

人物を入れると、商品を使う場面が伝わる。

CONCとC COFFEEの広告動画用モデル素材です。人物の表情や動作と、商品を使う状況の関係を観察してください。静止画撮影に展開する場合は、動画からの切り出しで足りるかも含め、納品条件を決めます。

株式会社ユーグレナ様

CONC リンクルインジェクション

広告運用と、記事LP・モデル撮影・動画制作を支援。制作物をまとめて確認できる支援事例です。

担当範囲
広告運用・記事LP制作・広告動画用のモデル撮影・動画クリエイティブ制作
制作物・担当範囲を詳しく見る ↗
CONC リンクルインジェクション モデル撮影素材の静止画
広告動画用のモデル撮影素材/3秒・音声なし

株式会社MEJ様

C COFFEE EQUOL & ISOFLAVONES

「エクオールラテ」という訴求コンセプトを設計。広告運用、記事LP、撮影、動画制作まで支援しました。

担当範囲
訴求コンセプト設計・広告運用・記事LP制作・広告動画用のモデル撮影・動画クリエイティブ制作
制作物・担当範囲を詳しく見る ↗
C COFFEE EQUOL & ISOFLAVONES モデル撮影素材の静止画
広告動画用のモデル撮影素材/3秒・音声なし
  1. 商品の説明に必要な、表情・手元・動作を具体化する。
  2. 縦型動画と記事LPの両方で使う場合は、構図の余白を確認する。
  3. 納品するカットと、その使用媒体・期間を依頼条件に残す。

掲載している商品説明・価格・キャンペーンは制作時点の内容です。掲載制作物だけから、配信成果や個別案件の費用を判断することはできません。

公開撮影素材で見る、商品・手・顔の見せ分け

Sunday ParkのCONC リンクルインジェクションの公開制作事例には、広告動画用のモデル撮影素材が掲載されています。ここでは「商品を手にしたシーン」と「商品を使用するシーン」の冒頭3秒を、公開範囲と同じ無音で紹介します。

以下の「LP用の撮影指示」は、画面から読み取れる構図を基にした提案です。この素材が実際のLPのどこに使われたか、配信結果や商品の効果を示すものではありません。

1.商品を持つ場面:顔と商品を同時に見せる

CONC / 商品を手にしたシーン公開素材・冒頭3秒/無音

公開された縦型の撮影素材。元の構図を保ち、動画の長さや音声は追加していません。
  • 商品と手:赤いパッケージと細長い容器を両手で胸元に持ち、途中で手前へ差し出しています。指はパッケージの下側に重なり、商品が前に出ると画面内での大きさが変わります。
  • 顔と余白:顔は正面を向き、商品は顔の下にあります。頭上には背景が見えますが、左右は肩や腕で埋まり、横に長い見出しを置ける余白は限られます。
  • LP用の撮影指示:顔と商品を見せるカットに加え、「商品名を指で隠さない持ち位置で静止した寄り」を撮ります。PCのメイン写真にコピーを重ねるなら、人物と商品を片側へ寄せた横構図を別に依頼。手前に差し出した画だけで実寸を説明せず、サイズ説明には体との距離を固定したカットを用意します。

2.商品を使う場面:接触する場所と手の動きを見せる

CONC / 商品を使用するシーン公開素材・冒頭3秒/無音

使う動作の寄り。見える範囲だけを観察し、使用後の変化や効果は評価していません。
  • 商品と手:赤い容器の先端を目の下付近へ当てて動かしています。手と容器が画面右側に大きく入り、先端と肌の接点が見えます。一方、容器全体やパッケージの表示を読む構図ではありません。
  • 顔と余白:顔の一部が画面の外に出るほど寄り、左右の空間も顔と手で占められています。動作の近くに説明文を重ねると、接点を隠すおそれがあります。
  • LP用の撮影指示:手順説明なら「先端が触れる直前・触れている状態・離した状態」を分けて撮り、指や字幕で接点を隠さないようにします。商品全体は別カットで補い、説明文は画像の外へ。塗る位置や動かし方は、撮影する商品の正式な使用方法を確認してから指示します。

スマートフォンでは、保持カットは「顔と商品」、使用カットは「先端と接点」を残す対象にします。PCで横長枠へ転用する際は、その部分が切れないか仮配置で確認し、足りなければ横構図を追加します。縦型の公開プレビューを、そのまま高解像度の静止画納品や横長の完成写真として扱わないことも大切です。

カット表の例:架空の美容品をLPで紹介する場合

以下は架空の「スキンケアミルクA」(ポンプ容器100mLという教材設定)のカット設計です。実在の顧客・制作実績・商品性能ではありません。効能、肌の変化、体験談は設定せず、容器と操作を説明します。

架空の美容品の撮影カット表
カット伝えること撮影指示の例確認方法
メイン写真使う場面と商品への関心人物と容器を右に、見出し用の余白を左に確保仮見出しを重ねて商品と文字が見えるか確認。肌変化を演出しない
保持写真手に持ったときの容器の大きさ容器全体とラベルが見える中景を横・縦で撮るロゴや表示を指で隠さない。縮尺を誇張しない
操作写真開ける・量を出す動きポンプと手元の寄り。押す前後の状態を撮る商品説明に沿う操作か確認。適量は正式資料に従う
細部写真口部と容器の形正面と斜めから撮り、反射で表示をつぶさないLP掲載サイズで容器の形と表示が読み取れるか確認

カット表には、衣装、背景、縦横、担当者、必須・追加の区分を添えます。静止画と広告動画を一緒に撮る場合も、「持つ」「開ける」「量を出す」を別の項目にします。肌へ塗布する演出は本人の同意と商品資料を確認し、実際の購入者の体験として見せません。

02 / BEAUTY / SHOT LIST考え方を図で整理

架空の美容品なら、この四つを撮り分ける

  1. 01

    メイン

    人物と商品は右、コピーは左

  2. 02

    保持

    手に持って容器の大きさを伝える

  3. 03

    操作

    ポンプを押す前後を撮る

  4. 04

    細部

    容器の形と表示を隠さない

本文の架空商品を用いたカット設計例。実在顧客の制作物や商品性能を表すものではありません。

きれいに撮るための条件を、言葉でそろえる

光と色

「明るい写真」だけでは、白い背景で柔らかく撮るのか、陰影を付けて質感を見せるのかが決まりません。参考写真と、商品のどの部分を見せたいかを一緒に共有します。色は、撮影時の基準や確認方法、納品データの設定まで相談します。画面ごとの差があるため、すべての端末で完全に同じ色に見えると約束することはできません。

衣装・ヘアメイク・小物

人物の印象だけでなく、商品の色や形が埋もれないかも確認します。大きなロゴのある衣装や背景の装飾品など、使う前に権利・許可の確認が必要なものは、事前に洗い出します。

ポーズと商品の見え方

人物の表情がよくても、商品名が指で隠れていたり、肝心の操作箇所が見えなかったりすると、説明写真として使えません。人物、商品、手元の順に別々に確認すると、見落としを減らせます。

レタッチの範囲

ほこりの除去、明るさ、背景整理など、どこまで仕上げるかを決めます。商品の形・質感・色や、使用結果まで変えてしまう加工は、商品説明と写真の不一致につながるため慎重に扱います。「自然な仕上げ」も、作例やテストで認識をそろえましょう。

スマートフォンとPCの両方で使えるようにする

横長のメイン写真を撮ってから、スマートフォン用に中央だけ切り取ると、商品や人物の顔が切れてしまうことがあります。撮影時に、主要な表示枠を重ねて確認できると安心です。

  • PC向けの横構図と、スマートフォン向けの縦・正方形構図を別に確保するか
  • 文字やボタンを置く余白は、左右のどちらに必要か
  • ページ上でトリミングされても、商品や手元が残るか
  • 人物の視線とコピーの位置がぶつかっていないか
  • 広告用の再編集で字幕を入れる場合、必要な空間が残るか

画素数は大きければよいというものでもありません。元データは必要な品質で保管し、Webに掲載する際は実際の表示サイズや形式に合わせて書き出します。撮影側とWeb制作側で、納品仕様と掲載用データの作成担当を決めておきましょう。

03 / FRAMING考え方を図で整理

切り取る前に、残すものを決める

01

横長の枠

人物・商品・コピーの余白を同時に確保

PC向けの主な構図
02

縦長の枠

顔・手元・商品が切れないか確認

スマートフォン向けの構図
03

説明を重ねる

文字と視線・商品の位置がぶつからないか

仮配置でレビュー
04

書き出す

元データと掲載用データを分けて管理

解像度・形式・担当を合意
横長写真の中央を切るだけで足りるか、用途別に確認します。

納品時は、写真と条件をセットで受け取る

写真ファイルだけ届いても、どのカットをどのページに使うかが分からなければ、制作側で再び整理が必要になります。カット名や使用予定を一覧にし、レタッチ済み・未処理の別も分かるようにします。

また、撮影への支払いだけで、あらゆる用途への利用が自動的に許諾されるとは考えず、撮影者の権利とモデルの出演条件を確認します。文化庁の著作権契約マニュアルは、制作内容と利用条件を整理する際の参考になります。

  • 決めたカットが、約束した形式・点数でそろっているか
  • 商品、ロゴ、衣装、背景に確認漏れがないか
  • レタッチ内容と、修正を依頼できる範囲が合っているか
  • LP・ブランドサイト・広告等の使用先と、期限が記録されているか
  • 新しい商品や別媒体へ展開するときの確認先が分かるか

素材選びの段階なら、ストック素材と撮影素材の使い分けも参考にしてください。既存素材で補う部分と、自社商品を撮る必要がある部分を切り分けられます。

架空の美容品の素材受領チェック

前のカット表を受領時にも使います。次の記入例では、自社LP用の写真として「出演者と撮影者の利用条件は、媒体・期間・トリミング可否を書面で確認済み」と仮定します。権利の確認記録がなければ、画がそろっていても公開判定を保留します。

架空の美容品:受領状況と制作へ進める条件の記入例
カットと用途受領時に分かったこと判定・次の担当作業
メイン/LP冒頭横構図の本番JPEGを受領。合意した画素数・色設定で開ける。スマートフォン枠では容器が切れる横は採用候補。制作担当が別の縦構図の有無を確認し、なければ追加撮影として見積もる
保持/サイズ説明正面・側面とも本番データを受領。全体が見え、カット名と掲載予定が一致発注担当が容量・容器等の説明情報を照合し、制作担当へ渡す
操作/使い方説明透かし入りの確認用画像のみ。最終納品の解像度は未確認本番使用は保留。撮影担当に、透かしのない合意仕様のデータを依頼する
細部/口部と表示の説明未現像の元データのみ。Web掲載用の書き出しは未実施現像・レタッチ・書き出しの担当、費用、納期を確認してから進める

受領一覧には、ファイル名、用途、利用できる媒体・期間、権利の確認者、解像度・形式、編集可能な元データの有無を記録します。元データは当然に付くものとせず、必要なら納品範囲へ入れます。不足素材の追加撮影、既存写真のトリミング、現像・編集、利用媒体の追加は別の作業として見積条件を分け、必要な素材と承認がそろった時点からの制作納期を合意しましょう。

依頼先を選ぶ段階はモデル撮影の依頼先と依頼書、金額と使用条件の整理はモデル撮影の費用・見積もりで詳しく確認できます。

よくある質問

UGC風の素材と、きれいなブランド写真はどちらを優先すべきですか?

使う場所と目的で決めます。商品の使い方を会話や動きで伝える広告と、色・質感・世界観を見せる写真では必要な条件が違います。どちらが必ず売れると一律には判断できません。

商品写真に必ず顔出しのモデルが必要ですか?

必要とは限りません。操作や質感なら手元、サイズ感なら着用状態など、伝えたい内容から顔出しの必要性を考えます。

LP完成前でも撮影できますか?

可能ですが、写真を使う場所と比率、コピーの位置、必須カットは共有しておくのがおすすめです。撮影後に大きく構成を変えると、画が足りなくなることがあります。

参考情報・出典

  • 文化庁|誰でもできる著作権契約マニュアル制作内容と利用条件、納品・検査の条件を整理するための一次情報。実務カット表・写真の設計例は編集上の提案。/確認:2026-10-04
  • Sunday Park|Model Park広告用のキャスティング・カット設計・静止画/動画素材の撮影、撮影のみの依頼、媒体・期間・二次利用条件を事前に整理する旨を公式ページで再確認。LP専用プランや料金を新設していない。/確認:2026-10-04
  • Sunday Park|CONC リンクルインジェクション 公開制作事例公開モデル撮影素材「商品を手にしたシーン」「商品を使用するシーン」の冒頭3秒・無音。本文の構図注釈はその表示範囲の観察、LP用の撮影指示は編集上の提案。実際のLP配置や成果を示さない。/確認:2026-10-04
株式会社Sunday Park

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